■自分で出来る日本芝(コウライシバ)の年間管理の仕方と雑草を芝生にする薦め

   日本で芝生に多く使われている日本芝のコウライシバは、高温・乾燥に強く、生長がさほど早くない為、刈り込み作業の間隔も
   とれるなど比較的維持管理しやすいシバといえます。
   その反面造成が手間のかかる張り芝で費用が割高などのため半永久的なものと捉えられがちで、その維持には結構神経を使うようです。
   芝生というものはシバを使ったものだけをいうのではありません。

   たとえばディコンドラ(写真A)のように丸い葉を持った常緑の匍匐性のある草本で地被したものも立派な芝生です。
   踏圧など擦り切れには弱いのですが刈り込む必要が無く日当たりの悪いところでもよく育ち、使い方次第で便利な芝生になります。


   また極端な例ですが芝生地に生える雑草を芝生にする方法があります。
   はびこって除草するのに困る雑草のコメヒシバ(ヒメシバの仲間)を適当な高さで刈り込むと、近くで見れば葉の密度がやや粗いものの、
   立派な芝生として十分使えます(写真B)。

               
               写真A                            写真B
             ディコンドラ                          コメヒシバ


  
■自分で出来る日本芝(コウライシバ)の年間管理スケジュール
芝生作業内容
1月 ・日本芝への作業はありませんが、この時期でも地下部は生きているので乾燥しないように時々散水して下さい。
 春ハゲ病の予防になります。
・芝生の同じ所ばかり歩くと、芝が擦り切れてしまします。
 冬は地下部の生長が止まっており回復しないので、歩く経路を変えたりしましょう。
2月 ・越年性雑草(スズメノカタビラ、ヒメジョオンなど)が多く発生して手で抜くのが困難なときは、
 非選択性の茎葉処理型除草剤(ランドアップ、バスタなど)を葉面散布します。
 低温の為薬効はやや遅れますが、コウライシバやティフトンなどの暖地型芝は地上部が冬枯れしており、
 茎葉処理の除草剤で薬害が出ることはありませんので、安心して使用できます。
3月 ・新芽が伸長を始めるので、芝を最もいたわる時です。新芽を保護するには歩くのは最小限に控えましょう。
・昨秋発生した越年性雑草(スズメノカタビラなど)がこのころからよく生長する為、芝の生育が抑えられます。
 早めに抜き取りましょう。
・根の伸長を助けるため、ローンスパイクや農業用フォークを土中に突き刺し、土中に空気を入れます。
4月 ・新芽が出て来たからといって慌てて肥料を与えると、少量でも肥料焼けをおこすことがあります。
 施肥は根が十分伸長する5月が無難です。
・大きな株となった雑草を抜いた後、土が掘れくぼんだ所には、砂を入れて凸凹のないようにしましょう。
・下旬頃から、生育力のあるヒメシバなどの夏型雑草が発芽し始めます。
 中旬に発芽前土壌処理除草剤(シマジンなど)を施用し、発芽を抑制します。
 ただし、施用量を守らないと薬害の出ることがあるので、くれぐれも注意して下さい。
5月 ・芝生が伸長してくる時期です。最初の芝刈りは葉先を揃える程度にしましょう。
 芝が伸長しすぎてから刈り込むと軸刈りになってしまいますので、シバの生長の程度をよく見て刈るようにして下さい。
・施肥の時期です。窒素4〜6g/uを目安にして下さい。
・夏ごろ大きくなるヒメシバなどの夏型雑草も、今はまだ小さいのでこの時期なら手で抜くのも楽です。
6月 ・冬に枯れた葉などが分解せずに溜まっているサッチを、熊手などで取り除いてから刈り込みを行ないます。
 さらに、その後目砂を葉先が出る程度に施し、ホウキなどで擦り込むと芝はイキイキとします。
・5月に施肥を行わなかった場合は、今月にしておきましょう。
・エアーレーションといって、ローンスパイクや農業用フォークを差し込み、土中に空気を入れます。
 これは同時に匍匐茎を切ることになり、シバが活性化し新しい匍匐茎が出て芝が若返ります。
7月 ・コウライシバは1年中で最もよく生育します。少なくとも2回刈り込みが必要です。刈り込み回数が多いほど美しい芝生が出来ます。
・肥料を与えます。窒素6g/uが目安です。
8月 ・コウライシバは乾燥に強いシバですが、それでも晴天が続くと、まず初めに葉が巻きそして萎れます適時散水をしましょう。
・コウライシバは気温が上がるとよく生長します。暑くて大変ですが、刈り込みを怠らないようにしましょう。芝生づくりは刈り込みからです。
9月 ・夏の暑さで弱ったシバに、栄養となる肥料を補給します。窒素5〜6g/uを目安に施します。
・刈り込み後、集めきれず、また枯葉などが分解せず溜まっているサッチを熊手などで取り除いてから刈り込みを行ないます。
 さらに、その後目砂を葉先が出る程度に施し、ホウキなどで擦り込むと芝はイキイキとします。
・よく踏まれているところは、土壌が固くなって通気性が悪くなるので、エアレーションをして土中に空気を入れます。
10月 ・繁殖力のあるスズメノカタビラなどの冬型雑草が、発芽し始めるころです。
 雑草駆除の第一鉄則は、雑草発生直後の幼苗時に抜いてしまうことです。
 大きくなってからでは労力がかかりすぎて、ギブアップになりかねません。
 手抜き除草が大変な時は、上〜中旬に発芽前土壌処理除草剤(シマジン・バナフィンなど)を施用すると、
 発芽が抑制されて効果的です。
・9月に施肥できなかったときは、今月に行ないます。コウライシバは肥料がよく効いていると長く葉の緑を保ちます。
・今月の刈り込みが、今年最後になります。刈り高は葉先を揃える程度で低くしすぎないようにしましょう。
11月 ・生長が止まり、葉は茶色に枯れはじめます。よく踏まれるところは擦り切れの傷みが回復できないので、
 歩く経路をときどき変えて一ヶ所に集中しないようにします。
・芝生に落ちた庭木の落ち葉は取り除き清潔にします。
・スズメノカタビラは、コツコツと抜き取ります。
12月 ・この1年間に使った用具の点検と修理をしましょう。
・スズメノカタビラは根気良くコツコツと抜き取ります。


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