【園路】
園路は門から玄関へ、また庭への動線であり、庭の骨組みと言えます。だから、園路の配置や材料は、庭の目的を明確にしてから決めましょう。
基本的には実用的な施設ですので、まず機能性を第一に考えなければなりませんが、景観性も大切です。(写真1)

写真1 目時を生かした張り石敷きの園路
園路の種類には、敷石、飛石、砂利敷きなど(材料は石材とは限りません)があります。(下の第1図)

園路の幅は、庭園の大小によって異なりますが、一般住宅庭園の場合には、庭のバランスを崩さないようにしましょう。
園路の材料
敷石に用いる自然石の板石は、品があって望ましいのですが、値が張ります。コンクリートや砂利は安くつきますが、
コンクリートではもうひとつ冴えませんし、砂利は歩く感触はザクザクと快いし防犯にもなりますが
歩く度に四方に飛び散り、芝生や花壇、植え込みの中に入ってしまい、取り除くのが手間です。(写真3)

写真2 園路の敷石表面が芝生より低く芝生管理しやすい(イギリス) 写真3 柔らかくカーブをつけた砂利敷きの園路。(オランダ)
敷石のデザイン
敷石は石やレンガなどを平らに敷きつめたもので、飛石ではたとえ歩きやすいようにしても、
足元を見て歩かなければなりませんが、敷石ではそのような事はありません。
敷石は、単に園路というだけではなくテラスなどの舗装にも用いられ、家と庭を有機的に結びつける大切な役割を担っています。
また、植物に代わるグランドカバーとしても有効に使えます。
敷石のデザインを考える場合、庭面積の大小とは関係無く大きく分けて直線を使う場合と曲線を使う場合の2つのデザインが考えられます。
直線は硬い表現となり、庭を分割・区切るという意味合いが高まります(第2図)。
反対に曲線は柔らかい表現となり、庭が分割されるというより全体をつながりのある溶け合ったものにします(第3図)。
但し、舗装材料の色合いなどによって受ける印象は異なってきます。

第2図 直線を用いた舗装(敷石)デザイン 第3図 曲線を用いた舗装(敷石)デザイン
飛石
茶道という特殊な世界で用いられる飛石は、今や晴雨にかかわらない実用性や配列、
石の材質と色とが表現する視覚的な美しさから多くの庭で用いられています(第4図)(写真4)


写真4 現在でもモダンなイロコ敷き飛石(金地院・京都)
古来より言い伝えられている飛石の打ち方(千鳥・二連打ちなど)は参考になりますが、
あまりこだわらず、まず歩きやすいようにそして少し曲げるなどして
庭を広く見せる工夫をすればよいでしょう。飛石は横長に使い途中で変化を出す為に用いる短冊石という細長い切石は長手を縦に使います。
普通、飛石を打つときは地面より3cm程度高く打つのですが、芝生の中に用いる場合は芝刈り込み作業を楽にするために、
芝生表面より1〜2.5cm低いところに打ちます。
飛石の大きさは、1足ものとして30cm幅、2足ものとして60cm幅の石が標準で、花崗岩を加工したものや、
その表面に鉄粉を塗り付けて錆びを出したものが、園芸センターなどで販売されています。